地震や津波の防災対策の手段は、シェルター「ヒカリ」だけではありません。
多くのハウスメーカー、建設会社が、住宅やビルの耐震補強工事、耐震リフォームを提供しています。
また、シェルターにも、耐震シェルター、地下シェルターなど多数の種類があります。
津波発生時には地域の避難所に避難すればよいのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし私たちは、様々な防災手段の中でも、「ヒカリ」をお勧めしています。
なぜでしょうか?
このページではその理由をご説明したいと思います。
耐震工事、耐震リフォームなどとも呼ばれます。
工事の内容は、既に建っている住宅の、壁、柱、屋根、土台などを補強します。
地震に対する強度を高め、家屋倒壊を防ぐための工事です。
<住宅の耐震工事の特徴>
◆家屋倒壊そのものを防ぐ
過去の震災でも、地震直後の家屋の倒壊で多くの方が亡くなっています。
耐震補強工事を行うことにより、家屋の倒壊そのものを起きにくくすることができます。
◆津波の対策にはならない
あくまで地震に対する耐久力を強化する対策ですので、津波に対する備えとはなりません。耐震補強工事を行っても、別途、津波の浸水に対する対策が必要になります。
地震による家屋倒壊を防ぐには、耐震補強工事が最も直接的な効果があると言われています。
しかし、耐震補強工事は工事費用が数百万円レベルの高額なケースも多く、誰でも実施できるわけではありません。
そこで、耐震補強工事が経済的な理由でできない場合に「耐震シェルター」という手段があります。
「耐震シェルター」は、家屋が倒壊しても一定の耐震強度の強い空間を確保することで命を守る設備です。
耐震シェルターは主に寝室に設置されることが多いようです。
種類としては、一部屋全体を耐震強度の強い空間にする「一部屋型」と、寝室のベッドの真上など、限られたスペースだけを守る「ベッド型」があります。
<耐震シェルターの特徴>
◆耐震補強工事に比べて設置が簡単
耐震補強工事では、工事期間中は別の住居に住むことが必要になるなど、実施に際しての住人への負担も大きいですが、耐震シェルターでは、住居に住みながらの設置工事が可能であったり、設置工事期間も比較的短いなどの特長があります。
◆「ヒカリ」に比べて設置が面倒
耐震補強工事よりは設置が楽ですが、シェルター「ヒカリ」に比べると面倒です。
「ヒカリ」の場合には工事の必要など全くなく、シェルターを搬入して設置するだけで完了しますので、基本的には工事は全く必要ありません。
◆価格は安いものから高額のものまで幅広い
木製で畳2畳分ぐらいの安いもので25万円程度、鉄骨部材を組み込んであり、一部屋を丸ごと耐震補強できるような高価なもので300万円程度と、その強度や大きさにより様々な価格の商品が販売されています。
◆「ヒカリ」と同等の耐久力をもつ商品もある
「ヒカリ」は耐荷重量22トンの耐久力をもちますが、耐震シェルターの中には、ヒカリと同等の耐荷重量を持つ商品もあります。
家屋倒壊から住人の安全を守ることが目的ですから、当然、その程度の強度は求められているわけです。
ただし、安い商品になると、耐荷重量が弱い、もしくは表示されていないような商品もあるようですのでご注意ください。
◆津波からの避難に対応していない
これは当然のことなのですが、耐震シェルターは「家屋倒壊から身を守る」ことを目的に作られている商品であるため、津波の被害から身を守ることはできません。
耐震シェルターを設置したとしても、さらに、津波から避難するための対策を行うことが必要です。
近い将来起こると言われている南海トラフ巨大地震は、地震の震度よりも、太平洋岸の広い地域に大津波を引き起こすことが最大の脅威であると言われています。
内閣府の発表した資料では、静岡県、高知県などでは最大で高さ30メートルを超える津波が押し寄せる可能性があると報告されており、最大で全国合計33万人に達するという死亡者の、実に70%が津波による犠牲者だそうです。
そういった状況ではありますので、耐震シェルターによる家屋倒壊だけの対策では(特に太平洋岸の地域の方は)、防災対策として十分、とは言えないのでは思われます。
「ヒカリ」は、価格は約50万円と比較的高額ではありますが、地震による家屋倒壊だけでなく、津波からの避難にも対応したシェルターです。
(耐震シェルターの中にも、明確に津波避難の機能がついているものもあり、その場合には上記の内容は当てはまりません)