2013年8月30日のニュース
シェルターHIKARiは、軽量、低コストを追求した「FRP層の厚さ=10ミリ」ながら、耐久力試験にて耐荷重強度「22.4トン」を記録。
一般家庭、事業所普及用の、地震・津波両方に対応した防災シェルターとしては、世界でも前例のないレベルの耐久力を実現しました。
株式会社光レジン工業が製造、販売する、地震・津波対応の避難用防災シェルター「HIKARi(ヒカリ)」の耐久力試験が、2013年8月20日、千葉県習志野市の研究施設にて行われました。
耐久力試験の結果、「耐荷重強度(押し潰す圧力への耐久力)22.4トン」という耐久力を記録。
この「22.4トン」という耐久力は、50人乗りの大型観光バス(重量約15トン)が上に乗っても押し潰すことができない程の、大変強靭なものです。
FRP(繊維強化プラスチック)製の防災シェルターであるシェルターHIKARiの球体は、たった「10ミリ」の厚さのFRPでできています。
「軽さ」「強さ」「低コスト」を兼ね備えたこのシェルターHIKARiは、一般家庭、事業所普及用の、地震・津波両方に対応した防災シェルターとしては、世界でも前例のないレベルの耐久力を実現しています。
シェルターHIKARiは、地震・津波の両方に対応した防災設備です。
大地震発生時には、家屋の倒壊、津波に家が流される、がれきの下敷きになるといった事態が発生しますが、シェルター内に逃げ込むことで安全に避難することができます。
一般的な家屋の重量は、数トン~10トン以上とも言われており、家屋倒壊から避難するための防災シェルターには、そのような大きな重量にも耐えうる耐久力(耐荷重)が必要です。
シェルターHIKARiも、当然そのような耐久力(耐荷重強度)を備えるよう設計、製造されており、今回の耐久力試験も、その耐荷重強度を確認すべく実施されました。
大地震が発生したら、ただちにシェルター「ヒカリ」に逃げ込み、ハッチを閉じます。
家屋倒壊に耐えうる耐久力(耐荷重)があり、シェルター「ヒカリ」の中は安全です。
耐久力試験は、数トン~数十トンの圧力をシェルターHIKARiにかけていくという、大変おおがかりな内容です。
千葉県習志野市の研究施設にある「REN-5000kN用I形計測制御装置(島津製作所製造)」という、普段は建築用の鉄筋コンクリート等の強度を計測する装置を使用しました。
シェルターHIKARiに上部から圧力を加えていき、球形のシェルターの形状が変形する様子や、破損の発生状況について計測を行いました。
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「22トン」と言われても、それがどの程度の重さなのかピンとこないかもしれません。
ご参考になればと、様々な物の重さの例を集めてみました。
・大型バスであれば1~2台
・アフリカゾウなら3~4頭
・乗用車なら約20台
・住宅1~3棟
といった重量で押し潰す程度の圧力に、地震・津波シェルターHIKARiは耐えることができたのです。
大型バス 15トン程度
一般的な住宅 数トン~10トン以上
アフリカゾウ 5~10トン
普通乗用車 1トン程度
今回のニュースでは「耐荷重強度22.4トン」ばかりを強調していますが、実はこの数字自体は、それほど画期的なものではございません。
上述しましたように、シェルターHIKARiの球体のFRP層の厚さは「10ミリ」です。
このFRP層を20ミリ、30ミリ・・と厚くするなど、各種のカスタマイズにより、今回の22.4トンよりもさらに耐久力の強いシェルターを作ることは容易に可能なのです。
私どもは、防災シェルターHIKARiを、「一般のご家庭や事業所に、地震、津波への万全な備えを提供したい」という理念のもと、開発してまいりました。
そのために「いかに軽量、コンパクト、低コスト、高品質を保ちながら、地震や津波からの避難に十分な強度を実現するか」の試行錯誤を繰り返してまいりました。
その結果、現在のシェルターHIKARiは以下のような商品内容となっております。
<シェルターHIKARiの商品概要>
重量 | シェルターHIKARiの重量は80キロ程度で、大人2名で持ち運びが可能。通常の家屋であれば設置場所の床の補強等も不要です。 |
サイズ | 大人4人が避難可能な直径120センチ。マンション等にも搬入しやすい組立タイプもあります。 |
コスト | 販売価格は、シェルター本体48~50万円(税別) |
品質 | シェルター本体は10年保証。完全国内生産。 |
(詳細は、価格のご案内、HIKARIの特長、をご覧ください)
FRP層を厚くするなどすれば、強靭な耐久力のシェルターを作ることは容易ですが、
使う材料を増やせば増やすほど、重量が重くなり、搬送にもコストがかかりますし、住宅内への設置も困難になります。
また、使う材料を増やすと、どうしても価格が高くなったり、生産コストを下げるために海外生産になるなどの不安も生じてしまいます。
こういった、性能や耐久力だけに着目した防災シェルターは、私たちの目指す姿ではありません。
私たちは、近い将来に発生が懸念されている「南海トラフ巨大地震」への備えを、一般家庭、事業所等にできるだけ多く提供したいと考えており、常に重量やコストとのバランスを意識しながら、高性能のシェルターの開発を進めてきました。
そして今回、一般家庭、事業所に普及可能な内容を実現しながら、同時に、「耐荷重強度22.4トン」という地震・津波からの避難に十分な耐久力を実現することができたというが、本日のニュースで私どもがお伝えしたいメッセージでございます。
※シェルターHIKARiを、耐荷重強度30トンクラスの仕様にカスタマイズして欲しい…といった 御要望にも対応可能(要実費)です。お気軽にご相談下さい。
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耐久力試験には、島津製作所製の「REN-5000kN用I形計測制御装置」を使用。
鉄筋コンクリートの強度実験など、非常に大きな圧力をかける実験に使用される計測装置です。
地震・津波シェルターHIKARiを圧縮装置にセットし、耐久力試験をスタート!
圧力計測メーターで、シェルターHIKARiにかかる圧力を測定しながら、圧力を上げていきます。
「圧力=10トン」を突破しました。
シェルターHIKARiを、上から10トンの圧力で押し潰していますが、変形や破損は生じていません。
圧力に耐えるシェルターHIKARi
異常は生じていません。
圧力が20トンを突破しました。
シェルターHIKARiにはまだ異常はありません。
圧力に耐える、シェルターHIKARi
圧力が22.4トンまで上がっています。
圧縮機が、22.4トンの力でシェルターHIKARiを押し潰そうとしています。
シェルターには異常は生じていません。
圧力を22.4トンからさらに上げようとしたところ、シェルターHIKARiのハッチの部分が変形し、破損し始めました。
現状のシェルターHIKARiの耐久力の限界は、「耐荷重22.4トン」であることがわかりました。
一般家庭、事業所普及用の、地震・津波両方に対応した防災シェルターとしては、世界でも前例のないレベルの耐久力です。
さらに力を加えて、大きく破損させました。
地震・津波シェルターHIKARiは、大地震による家屋倒壊、津波の襲来を想定した避難用シェルターであり、15トン以上の重量にも押し潰されない耐荷重性と、物体の衝突に対しても破損しない耐久性を持つよう、細心の注意を払って綿密に設計されています。
しかし弊社では、その耐久性能、安全性をより確実なものにするために、完成品のシェルターを惜しみなく使い、限界を超えた大きなストレスを与えて、今回のようにシェルターを徹底的に破壊するまで行うような、過酷な実験を繰り返し行ってきました。
このような過酷な実験によりわずかな弱点をも洗い出し、克服すべく試行錯誤を繰り返してまいりました。
今回記録した「厚さ10ミリにて、耐荷重強度22.4トン」という世界に例を見ないほどの耐久力を実現できたのも、そういった弊社の開発姿勢の表れであると自負しております。
平成23年3月11日発生の東日本大震災で
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、全ての被災者の皆様に対し心よりのお見舞いと
一日も早い復興をお祈り申し上げます。
株式会社 光レジン工業
〒191-0011 東京都日野市日野本町4-10-23
TEL: 042-584-5797(代表)
FAX: 042-584-5786
MAIL: info@shelter-hikari.com
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